検図(図面チェック)について考える(1)
2019年03月06日
自分の図面に責任を持てますか?
こんにちは、ものプロのタカハラです。
人間のやることには必ず間違いがあります。
自分の描いた図面も「必ず間違いがある」といった謙虚さをもって、チェックを重ねなければなりません。
検図は上司の仕事だから、「まずいところは上司が指摘してくれるだろう」という他人まかせの考えでは、いつまでたっても技術は向上せず、上司や現場からの信頼を得るのも難しいでしょう。
上司も忙しく、十分なチェックをしている時間はありません。
その図面について一番詳しいのはその図面を描いた本人であり、後工程に不良品を渡さないといった気概をもって、自己検図に当たりましょう。
出図後の設計不良が発覚すると、会社に大きな損失を与えます。
それは後工程へいくほど修正にコストと工程が膨れ上がり、会社や顧客に多大な迷惑をかけてしまいます。
私がかけだしのころ、先輩から口酸っぱく「現場での修正に比べたら、紙の内(図面)での修正なんて安いもんや。時間をかけてでも検図はしっかりしなさい。」と言われたものでした。
検図においては、知らないことは勝手に判断せず先輩に聴く、資料を調べるなどして確認するなどが必要です。
また検図は図面を描いた翌日にチェックすると効果的です。
図面を描き終えたときは、頭がフル回転して過熱状態になっています。
こんなときに図面をチェックしても誤りは見えず、「正しく処理したはず」と、赤鉛筆のチェックマークを機械的に入れるだけになってしまいます。
そうではなく、一度寝て頭を冷やして冷静な心でチェックする、これが「翌日にチェック」を勧める理由です。
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